Short Short 劇場
≪梁 明≫様 Ver.

第4幕
『レムリア・インパクト』

 デモンベインの蹴りが、機械神「クラーケン」の脇腹に決まった。
「むおおおぉぉぉっ!!」
 予想だにしなかった一撃に、大きく体勢を崩してしまう「クラーケン」
 焦りの色がありありのカリグラだった。
 アルが叫ぶ。
「今だ、小娘!! この機を逃せば勝目はないっ!」
「わかってますわ……、いま、解除します……」
 アルの檄に、瑠璃は崩れそうになる身体にむち打ち、司令部に命令を伝える。
「ヒラニプラ・システム、セーフティー解除!」
『了解! ナアカル・コード、転送!』
 デモンベインの右手に魔力が結集していく。無限量の超爆熱が込められているのだ。
「今だ!」
 操縦系を操作するアルが、デモンベインを「クラーケン」に向けて疾走させる。
「光さす世界に、汝ら闇黒、棲まう場所なし!」
「よ〜っし! いっけえええぇぇっ!!」
「乾かず、飢えず、無に還れ!」
 掌から溢れ出る閃光が、デモンベインと「クラーケン」とアーカムシティを照らす!
 

「レムリア・インパク……」


 ガコッ!! どんぐらがっしゃあああぁぁんん……

「にょわあああぁぁあぁっ!!」
「きゃあああぁあぁっ!!」
 操縦席に二人の叫びが響く。デモンベインの右掌が「クラーケン」の身体に触れようとしたその時、身体が限界に来ていた瑠璃の膝から力が抜けたのだ。
 「クラーケン」の前に土下座をするような形になったデモンベイン。その操縦席の中でアルは、頭がかき回された状態で外の様子が感じ取れなくなっていた。


「昇華!!」
 デモンベインの右手から、レムリア・インパクトのエネルギーが“大地”に注がれる。



 その日、地球の歴史が終わった。



「やれやれ、また最初から始めなくっちゃ……」
 ため息をつくナイアの姿があった。


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